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第9回本航演『肖像の残滓~Suicide Corporation~』
ストーリー
彼女が通されたマンションの一室にはモノがひとつとしてなく、
ただ一枚、薄汚れた壁に飾られた肖像画のみが、彼女の視界を掌握していた。
いつのまにか彼女の背後に佇んでいた男は視線を合わせるとすぐ、
混濁した流水のように言葉を並べる。
弁舌に冨み、軽妙洒脱に韻律を刻む男の口調は、たちまち彼女を虜にした。
「たとえば僕が君の書き記した手帳に触れるならば、君の身に起こったあらゆる 事象が僕の脳内に留められることになる。それはあらゆる英知。ほとばしる激情。
過ぎ去った追憶でさえも。僕は…、人の記憶のすべてを知ることが出来る。」
彼女は男の激情を解き放つために、そのそばに立つ。
あらゆるモノを考察し、創作しつくしたレオナルド・ダ・ヴィンチに対して、 その知ではなく彼の感受性に思いを馳せる。
その数多の作品に対して、どれほどの激情を残してきたか。
また、彼がこの世を去るとき、果たしてその激情を出し尽くす事ができただろうか。
現代のダ・ヴィンチたちに捧ぐ。
いまわの際の激情、塵一つ残さず解放せん。
キャスト
川添 美和/片山 敦郎/蓑輪 優花/渡邊 一人/
丸山 翔/ひろし/山下 諒/滝口 雄大/堀口 武弘/大島 翠
スタッフ
【脚本・演出】宇野正玖
【舞台監督】五ノ井 宇(人体連盟)
【照明】三枝 淳
【音響】利根川 ちひろ
【衣裳デザイン】Judy
【衣裳製作】nenne/緒方 佳彦
【小道具】申 理華
【宣伝美術】黒田 哲平
【制作】劇団海賊ハイジャック/黒田 哲平

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